16分の1のメモ16分の1のメモ
萌を語ったりサイトの連絡事項をしたり。徒然なるまま。女性向けですよ。
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ジャンル:ハルヒ
CP:古→キョン(?)
その他:谷口へ精一杯のごめんなさい。
色々やっちゃった感がありますが、お暇な方は読んでくださると幸いです。
それでは、Read moreからどうぞ。
CP:古→キョン(?)
その他:谷口へ精一杯のごめんなさい。
色々やっちゃった感がありますが、お暇な方は読んでくださると幸いです。
それでは、Read moreからどうぞ。
月曜日。いつもの如くまた昇る朝日が一週間の始まりを告げ、俺は憎さ余って愛しさ百倍にでもなればいいのにと思ってしまう程の坂道を登り学校に辿り着いた。普段より坂道に対するイライラ度が大きいように感じるのは今日が月曜日だからなのか、それとも一昨日・昨日と連続決行されたSOS団の活動による疲れが原因なのかは、あえて言及しないことにしておく。
朝のホームルームが始まるまでの時間、ハルヒはまた何処かに行ってしまっているようで机には鞄だけが取り残されていた。俺より先に来ていた知り合いは勿論ハルヒだけでなく、自分の机に鞄を下ろしたのと同時にこちらに近寄って来たのは谷口と国木田だった。
「おっすキョン!」
「おはよう、キョン。」
「おう。」
つうか国木田はいつも通りだが、谷口、お前また何かあったのか?少々気持ち悪いくらいにテンションが高いぞ。
「しかたないよキョン。谷口は谷口でしかないんだから。」
そう言って苦笑する国木田の背後に薄らと黒いものが見えたのは何故だろう。ハルヒの影響か。うん、そうに違いない。だといいな。その方がマシだ。
俺がやや意識的に己の先刻見た光景を誤魔化している間にも、谷口は国木田の台詞を気にする様子も無く上機嫌のままニヤついている。この様子から察するに、どうやら俺に何か話したくてたまらない話題があるらしい。とすれば、先に来ていた国木田はその話を聞かされてげんなりしているということか。
これから自分もこの国木田のようになるのだろうかと吐きたい溜息を我慢している俺に、谷口はついに堪え切れないとばかりにB5サイズの紙束を差し出した。
何だこれは。
「まあ読め。とにかく読め。そして俺とこの言い知れぬ感情の渦を体験しろ。簡単に言うと、萌えろ。」
・・・・・・。なんだかこう、その一言だけでどっと疲れたような気がする。国木田、お前はこの台詞による朝一の疲労感に加えてその紙の束に書かれた内容を親切にも全て読んでやったんだな。同情するよ。そして俺もこれから同じ物を読まされる訳だな。よし国木田、俺にも同情してくれ。
「なーにぶつぶつ言ってんだよ。ほら、涼宮がいねえうちに読めってば。とりあえず最新一週間分な。」
そう言って無理やり押し付けられた紙束の一部――コピー用紙七枚分である――に俺が唖然としていると、再度谷口が急かしてくる。と言うか、どうしてハルヒがいないうちに読む必要があるんだ。
「それはたぶん内容の所為だろうね。その文章、ブログのやつらしいんだけど、実は女の子が書いた日記なんだよ。」
一人称は「僕」なんだけどね、と続けた国木田の台詞は残念ながらあまり俺の頭には入って来なかった。こっちはただひたすら谷口の新たなる(?)異常性を見せ付けられたような気分で、空の青さとはまた別の真っ青感を味わっている最中である。谷口、お前が彼女を作りたくても気持ちの割にはその機会に殆ど恵まれないことを知っているが、何もそこに辿り着かなくても良かったんじゃないか・・・?
「まあそう言わずに、友達のよしみで読んであげなよ。と言うか、僕も読んだんだからキョンも読んでね?」
「・・・は、はい。」
今、国木田の後ろに修羅が見えた。
□■□
○月×日 月曜日
今日もまた、新しい一週間が始まりました。「また一週間学校か・・・」とか「仕事か・・・」なんてげんなりしている人もいるかも知れませんが、僕はこの始まりの日が嬉しくて仕方ありません。だって学校は彼と会える大切な時間を僕に与えてくれるのですから。放課後、彼に会うのが楽しみで僕は学校に通っているのです。・・・不謹慎でしょうか?
午前午後といつも通りに授業を終えて僕の一番楽しい時間がやって来ました。僕の通っている学校は教室と部室のある建物が別なので、僕はそこまでの道のりを急いでいるようには見えないように、でも内心早く辿り着きたくてたまらない気持ちを抱えながら歩くのです。もちろん今日も。今日はもう、彼は部室に来ているのでしょうか。もしかして同じ部活に所属するAさんの着替えのためにドアの前で立っているかもしれませんね。その時は僕も一緒に待たせてもらいましょう。彼と二人きりでお話しするチャンスです。
そう考えながら部室に行くと、残念ながら彼はドアの前に立っていませんでした。少しションボリです。しかしそんなことでめげていてはダメです。このドアを開いた時に彼が僕を見てくれるかもしれません。目が合えば最高です。そしてもし彼がまだ来ていなくても今度は僕が彼の来室を笑顔で迎えればいいのです。
モチベーションを上げてノック。中から聞こえたのは「はい」という固めの声。いつも聞こえるAさんの女性らしい「はぁい」という声ではありません。心臓が高鳴ります。ああもう。この声を聞くだけで僕は顔が緩んでしまいそうで大変になってしまうのです。しかし彼にそんな緩んだ表情は見せられません。一瞬で完璧な笑顔を形成し、ドアノブを引きます。こんにちは、と挨拶をした視線の先にはやはり彼!なんだお前か、という台詞には胸にツキリと痛みが走りますが、そんな素っ気無さも彼の魅力です。
僕は笑顔を保ったままいつもの席につきました。部室を軽く見渡すと、彼以外の部員はどこにもいません。いつも、いつでも椅子に座っているNさんすら。どうしたのでしょうか。
と、そう思っていた僕に彼の方から話し掛けてきてくれました。曰く、僕達以外の部員は部長の思い付きで出かけてしまったとのことです。これは神様がくれたチャンスですね!月曜日からなんて幸先のいいことなのでしょう。彼と二人きりになれるなんて。
僕はウキウキを隠せないまま部室の棚に置いているボードゲームの一つを取り出し、彼を誘います。返事はOK。暇だから、と理由付けされてしまいましたが、暇でも構ってくれないことが多々ある彼からのOKに僕は頬が緩むのを抑え切れません。しかしここは我慢です。だって先日、あまりにも表情が崩れてしまった僕に対し、彼は気色悪いと告げたのですから。・・・彼から暴言を吐かれるのは悲しいことですが、それよりもっと嫌なのは彼が僕の所為で気持ち悪さを味わってしまったということです。彼の暴言は冗談半分(もしくは挨拶半分?)なのでしょうが、それは考え方を変えると幾らかは気持ち悪さを味わっているということでもあります。だから僕は精一杯表情筋に頑張ってもらってまた定位置につきました。
僕達は一緒にゲームをして、他の部員達が帰って来たのに合わせて中断させました。続きは明日、ですね。明日の約束を取り付けることが出来て本当に嬉しい。
今日も部員みんなで帰宅しました。この時間も僕にとってはとても大切なものです。だって部員全員で帰宅するとは言っても、彼の隣に並ぶのは僕だけなのですから!今日も他の部員とは少し離れて彼と二人、夕陽の中を歩いて帰りました。二人だけの秘密にしたい話題もある時は顔を近づけて話すことも。しかしながら今日はまさしく「日常」で、そうすべき話題は見つかりませんでした・・・。明日に期待、ですかね。
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明日につづく
朝のホームルームが始まるまでの時間、ハルヒはまた何処かに行ってしまっているようで机には鞄だけが取り残されていた。俺より先に来ていた知り合いは勿論ハルヒだけでなく、自分の机に鞄を下ろしたのと同時にこちらに近寄って来たのは谷口と国木田だった。
「おっすキョン!」
「おはよう、キョン。」
「おう。」
つうか国木田はいつも通りだが、谷口、お前また何かあったのか?少々気持ち悪いくらいにテンションが高いぞ。
「しかたないよキョン。谷口は谷口でしかないんだから。」
そう言って苦笑する国木田の背後に薄らと黒いものが見えたのは何故だろう。ハルヒの影響か。うん、そうに違いない。だといいな。その方がマシだ。
俺がやや意識的に己の先刻見た光景を誤魔化している間にも、谷口は国木田の台詞を気にする様子も無く上機嫌のままニヤついている。この様子から察するに、どうやら俺に何か話したくてたまらない話題があるらしい。とすれば、先に来ていた国木田はその話を聞かされてげんなりしているということか。
これから自分もこの国木田のようになるのだろうかと吐きたい溜息を我慢している俺に、谷口はついに堪え切れないとばかりにB5サイズの紙束を差し出した。
何だこれは。
「まあ読め。とにかく読め。そして俺とこの言い知れぬ感情の渦を体験しろ。簡単に言うと、萌えろ。」
・・・・・・。なんだかこう、その一言だけでどっと疲れたような気がする。国木田、お前はこの台詞による朝一の疲労感に加えてその紙の束に書かれた内容を親切にも全て読んでやったんだな。同情するよ。そして俺もこれから同じ物を読まされる訳だな。よし国木田、俺にも同情してくれ。
「なーにぶつぶつ言ってんだよ。ほら、涼宮がいねえうちに読めってば。とりあえず最新一週間分な。」
そう言って無理やり押し付けられた紙束の一部――コピー用紙七枚分である――に俺が唖然としていると、再度谷口が急かしてくる。と言うか、どうしてハルヒがいないうちに読む必要があるんだ。
「それはたぶん内容の所為だろうね。その文章、ブログのやつらしいんだけど、実は女の子が書いた日記なんだよ。」
一人称は「僕」なんだけどね、と続けた国木田の台詞は残念ながらあまり俺の頭には入って来なかった。こっちはただひたすら谷口の新たなる(?)異常性を見せ付けられたような気分で、空の青さとはまた別の真っ青感を味わっている最中である。谷口、お前が彼女を作りたくても気持ちの割にはその機会に殆ど恵まれないことを知っているが、何もそこに辿り着かなくても良かったんじゃないか・・・?
「まあそう言わずに、友達のよしみで読んであげなよ。と言うか、僕も読んだんだからキョンも読んでね?」
「・・・は、はい。」
今、国木田の後ろに修羅が見えた。
□■□
○月×日 月曜日
今日もまた、新しい一週間が始まりました。「また一週間学校か・・・」とか「仕事か・・・」なんてげんなりしている人もいるかも知れませんが、僕はこの始まりの日が嬉しくて仕方ありません。だって学校は彼と会える大切な時間を僕に与えてくれるのですから。放課後、彼に会うのが楽しみで僕は学校に通っているのです。・・・不謹慎でしょうか?
午前午後といつも通りに授業を終えて僕の一番楽しい時間がやって来ました。僕の通っている学校は教室と部室のある建物が別なので、僕はそこまでの道のりを急いでいるようには見えないように、でも内心早く辿り着きたくてたまらない気持ちを抱えながら歩くのです。もちろん今日も。今日はもう、彼は部室に来ているのでしょうか。もしかして同じ部活に所属するAさんの着替えのためにドアの前で立っているかもしれませんね。その時は僕も一緒に待たせてもらいましょう。彼と二人きりでお話しするチャンスです。
そう考えながら部室に行くと、残念ながら彼はドアの前に立っていませんでした。少しションボリです。しかしそんなことでめげていてはダメです。このドアを開いた時に彼が僕を見てくれるかもしれません。目が合えば最高です。そしてもし彼がまだ来ていなくても今度は僕が彼の来室を笑顔で迎えればいいのです。
モチベーションを上げてノック。中から聞こえたのは「はい」という固めの声。いつも聞こえるAさんの女性らしい「はぁい」という声ではありません。心臓が高鳴ります。ああもう。この声を聞くだけで僕は顔が緩んでしまいそうで大変になってしまうのです。しかし彼にそんな緩んだ表情は見せられません。一瞬で完璧な笑顔を形成し、ドアノブを引きます。こんにちは、と挨拶をした視線の先にはやはり彼!なんだお前か、という台詞には胸にツキリと痛みが走りますが、そんな素っ気無さも彼の魅力です。
僕は笑顔を保ったままいつもの席につきました。部室を軽く見渡すと、彼以外の部員はどこにもいません。いつも、いつでも椅子に座っているNさんすら。どうしたのでしょうか。
と、そう思っていた僕に彼の方から話し掛けてきてくれました。曰く、僕達以外の部員は部長の思い付きで出かけてしまったとのことです。これは神様がくれたチャンスですね!月曜日からなんて幸先のいいことなのでしょう。彼と二人きりになれるなんて。
僕はウキウキを隠せないまま部室の棚に置いているボードゲームの一つを取り出し、彼を誘います。返事はOK。暇だから、と理由付けされてしまいましたが、暇でも構ってくれないことが多々ある彼からのOKに僕は頬が緩むのを抑え切れません。しかしここは我慢です。だって先日、あまりにも表情が崩れてしまった僕に対し、彼は気色悪いと告げたのですから。・・・彼から暴言を吐かれるのは悲しいことですが、それよりもっと嫌なのは彼が僕の所為で気持ち悪さを味わってしまったということです。彼の暴言は冗談半分(もしくは挨拶半分?)なのでしょうが、それは考え方を変えると幾らかは気持ち悪さを味わっているということでもあります。だから僕は精一杯表情筋に頑張ってもらってまた定位置につきました。
僕達は一緒にゲームをして、他の部員達が帰って来たのに合わせて中断させました。続きは明日、ですね。明日の約束を取り付けることが出来て本当に嬉しい。
今日も部員みんなで帰宅しました。この時間も僕にとってはとても大切なものです。だって部員全員で帰宅するとは言っても、彼の隣に並ぶのは僕だけなのですから!今日も他の部員とは少し離れて彼と二人、夕陽の中を歩いて帰りました。二人だけの秘密にしたい話題もある時は顔を近づけて話すことも。しかしながら今日はまさしく「日常」で、そうすべき話題は見つかりませんでした・・・。明日に期待、ですかね。
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明日につづく
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