16分の1のメモ16分の1のメモ
萌を語ったりサイトの連絡事項をしたり。徒然なるまま。女性向けですよ。
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鬼彼日記8
ジャンル:ハルヒ
CP:古→キョン(?)
その他:『僕』が最高にキモい。
Read moreからどうぞ。
ジャンル:ハルヒ
CP:古→キョン(?)
その他:『僕』が最高にキモい。
Read moreからどうぞ。
(まずはキョンのターン)
一週間分の日記を読み終え、俺はゆらりと立ち上がった。もうすぐ授業?関係ないね。俺にはやらねばなんことがある。それに今気付いたのだ。
「キョン?どこに行くの?」
ちょっと九組へ。用事があったんでな。
「でももうホームルームが・・・」
適当な理由を頼む。遅くても二時間目までには帰って来るから。
心配そうに見上げてくる国木田に力無い笑みを向け、俺は教室を出る。谷口は幽鬼のような俺の様子に恐怖して口を利けなかったようだ。別に構わん。これを教えてくれたあいつには感謝してもいいかな、と思えなくもないのだが、だからってわざわざその恐怖を取り去ってやる義理などない。国木田なんて俺の様子にはお構いなしに普通の会話が出来てるしな。いっそそれを見習え、谷口。
六組の教室を出て数メートル歩いた時点で俺は我慢出来ずに走り出した。廊下を走るな、なんて壁のポスターも今の俺には何の効力も無い。幽鬼から般若へと変化し、俺は全力疾走で九組へ向かった。このブログ日記の作者を叩きのめすために!
ふざけんじゃねーぞあの野郎ぉぉぉおおおおお!!!!
□■□
○月▲日 月曜日
今日はなんと、朝から彼の顔を見ることが出来ました!ホームルームが始まる直前です。彼はクラスの自分の席に座っていた僕をドアの所で呼びつけ、そのまま屋上に通じる人気の無い階段の踊り場へ・・・。彼の右手に握られた左手の手首が今も熱を持っているようです。
連れて来られたその場所でチャイムがなるのを聞きながら、僕は彼の言葉を待ちました。チャイムが鳴り終わってしばらく後、彼の低い声で僕の名前が呼ばれます。そして告げられたのは―――・・・。
僕がこの日記を書いていることが彼にバレてしまったのです。恥ずかしい!僕の赤裸々な彼への想いが本人に伝わってしまったのです。やはり重要なところをぼかしていても彼には判ってしまったのですね。嬉しくて、でもやっぱり恥ずかしい。
彼は僕に言いました。この日記を消してくれと。止めろと。でもみなさんが御覧の通り、僕はまだ日記を書いています。彼に言われたのに。それは何故かって?ふふ、本当は秘密にしたいんですけど、ずっと読んでくださっている方や応援してくださっている方に感謝の気持ちを込めて教えちゃいますね。
止めろと言ったその時の彼、耳まで真っ赤だったんです!怒りじゃなくて、照れていたんですよ。あの強引さは恥ずかしさ余って怒り百倍ってことだったんです。
僕の想いを知った彼は、彼の可愛さにやられた僕がその身体に抱きついても引き剥がすということをしませんでした。これってただ照れていただけじゃなくて、僕の気持ちを受け入れてくれたってことですよね?そして僕達は埃っぽいその場所で初めてキスをしました。まるで映画のように。彼からではなく僕から、でしたけどね。彼からのキスはまた次の機会に取っておきましょう。
そして彼と心を通じ合わせた僕はその喜びの結果とこれまで感謝を伝えるため、本日、ここに日記を書きました。これが最後の日記です。つまり今日の日記は彼にお願いして許してもらった、みなさんに向けての日記です。僕が勝手に語ってばかりいるものじゃなくてね。
これまで本当にありがとうございました。僕は晴れて、ずっと想ってきた人と通じ合うことが出来ました。彼のお願いによって今後のことをこのブログに記すことは出来ませんが、僕はいつまでもみなさんのくださった温かい応援メッセージを覚えていることでしょう。
それでは、さようなら。幸せになりますね!!
-----
一応、本編と称すべき部分はこれで最後(明日は短いオマケ短文になります)
一週間分の日記を読み終え、俺はゆらりと立ち上がった。もうすぐ授業?関係ないね。俺にはやらねばなんことがある。それに今気付いたのだ。
「キョン?どこに行くの?」
ちょっと九組へ。用事があったんでな。
「でももうホームルームが・・・」
適当な理由を頼む。遅くても二時間目までには帰って来るから。
心配そうに見上げてくる国木田に力無い笑みを向け、俺は教室を出る。谷口は幽鬼のような俺の様子に恐怖して口を利けなかったようだ。別に構わん。これを教えてくれたあいつには感謝してもいいかな、と思えなくもないのだが、だからってわざわざその恐怖を取り去ってやる義理などない。国木田なんて俺の様子にはお構いなしに普通の会話が出来てるしな。いっそそれを見習え、谷口。
六組の教室を出て数メートル歩いた時点で俺は我慢出来ずに走り出した。廊下を走るな、なんて壁のポスターも今の俺には何の効力も無い。幽鬼から般若へと変化し、俺は全力疾走で九組へ向かった。このブログ日記の作者を叩きのめすために!
ふざけんじゃねーぞあの野郎ぉぉぉおおおおお!!!!
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今日はなんと、朝から彼の顔を見ることが出来ました!ホームルームが始まる直前です。彼はクラスの自分の席に座っていた僕をドアの所で呼びつけ、そのまま屋上に通じる人気の無い階段の踊り場へ・・・。彼の右手に握られた左手の手首が今も熱を持っているようです。
連れて来られたその場所でチャイムがなるのを聞きながら、僕は彼の言葉を待ちました。チャイムが鳴り終わってしばらく後、彼の低い声で僕の名前が呼ばれます。そして告げられたのは―――・・・。
僕がこの日記を書いていることが彼にバレてしまったのです。恥ずかしい!僕の赤裸々な彼への想いが本人に伝わってしまったのです。やはり重要なところをぼかしていても彼には判ってしまったのですね。嬉しくて、でもやっぱり恥ずかしい。
彼は僕に言いました。この日記を消してくれと。止めろと。でもみなさんが御覧の通り、僕はまだ日記を書いています。彼に言われたのに。それは何故かって?ふふ、本当は秘密にしたいんですけど、ずっと読んでくださっている方や応援してくださっている方に感謝の気持ちを込めて教えちゃいますね。
止めろと言ったその時の彼、耳まで真っ赤だったんです!怒りじゃなくて、照れていたんですよ。あの強引さは恥ずかしさ余って怒り百倍ってことだったんです。
僕の想いを知った彼は、彼の可愛さにやられた僕がその身体に抱きついても引き剥がすということをしませんでした。これってただ照れていただけじゃなくて、僕の気持ちを受け入れてくれたってことですよね?そして僕達は埃っぽいその場所で初めてキスをしました。まるで映画のように。彼からではなく僕から、でしたけどね。彼からのキスはまた次の機会に取っておきましょう。
そして彼と心を通じ合わせた僕はその喜びの結果とこれまで感謝を伝えるため、本日、ここに日記を書きました。これが最後の日記です。つまり今日の日記は彼にお願いして許してもらった、みなさんに向けての日記です。僕が勝手に語ってばかりいるものじゃなくてね。
これまで本当にありがとうございました。僕は晴れて、ずっと想ってきた人と通じ合うことが出来ました。彼のお願いによって今後のことをこのブログに記すことは出来ませんが、僕はいつまでもみなさんのくださった温かい応援メッセージを覚えていることでしょう。
それでは、さようなら。幸せになりますね!!
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一応、本編と称すべき部分はこれで最後(明日は短いオマケ短文になります)
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