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16分の1のメモ16分の1のメモ
萌を語ったりサイトの連絡事項をしたり。徒然なるまま。女性向けですよ。
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■雑記
帝都の片隅から戻って参りましたー(笑)
これでようやくサイトも本格的に活動再開!…と思ったのですが。
え、なにこれ。微妙に忙しい(汗)
いや、時間は作ればあるんでしょうが、精神的なものがごっそりと削り取られていくよ…?
話を書く気力が湧かない。
やはり新しい環境に脳内が追いついていないようです。
なので諸々の更新はもうちょっとお待ちいただければなー、と思う今日この頃。
すいません。
拍手やメールのお返事は近日中にさせていただく予定ですので、こちらももう少々お待ちください。


でもこれだけだとサイトに来てくださった方に何だか申し訳ないので、射手座キョン+ハルヒを一つ投下。
本当は連載物で古キョンにしたかったのですが、生憎此処までしか書けておりません。…頑張ろう。

 一体俺の何があいつの琴線に触れてしまったのか。
 軍の士官学校に入学を果たし、たまたま後ろの席に座っていたからという理由で話しかけちまったのが運の尽き。あいつこと涼宮ハルヒに目をつけられた俺は、それ以来何事においてもハルヒと行動を共にすることになった。
 ハルヒの外見はとんでもない美少女だから中身もそれなりなら文句などつけようもない。しかし神様とやらは変なところで公平なようで、あいつの見た目と頭をズバ抜けて高性能・高品質なものにした代わり、性格はとことん破天荒なものになっちまっているのだ。それはハルヒが常々俺に語る己の行動目的とやらからもはっきりと解る。一体どんなものかって?それはだな、
「宇宙人や未来人や超能力者を見つけ出して一緒に遊ぶことよ!」
 だとさ。
 人間が宇宙へと進出して数世紀、かつて陸海空の三種だった軍は今や宇宙軍を加えて真空中でも戦いを繰り広げている。しかしそんな時代になってさえ、未だ宇宙人(地球外生命体)なんてものは見つかっていない。宇宙でドンパチやってんのは人間だけってことだ。
 まあそんなわけで、宇宙が全くの未知であった数百年前ならいざ知らず、昔の科学者が唱えた説をもろともせず一瞬で何万光年も先に移動できる技術が開発されたり星間での領土争いが(頻発とは言わないまでも)起こる今日、宇宙人の存在を信じて会いたいと願うのは小さなお子様か頭の痛い人間くらいだろう。にも関わらず、涼宮ハルヒはそんな世迷言に未来人と超能力者まで加えちまった。今でも忘れられんな、その話を初めて聞いた時の俺は銀河を二・三個詰め込んだような瞳で言ったそれがギャグなのか本気なのか真剣に悩んだものさ。
 しかしそんなハルヒとの学校生活が楽しかったことは認めよう。あいつは無茶苦茶だったが、きわめて根本のところではきちんと常識人だったし、その行動力の高さのおかげ本来ならのんべんだらりと学生生活を送るはずだった俺は様々な事件(イベントと言うべきか?)に巻き込まれ、様々な人達と出会えた。大変だったが実に充実した三年間だったよ。
 けれどそれももう終わりだ。仕官学校の三年間のカリキュラムを終えた俺達はこれから宇宙と陸海空軍のどれかに配属されるか、もしくは故郷に戻って一般人として生活をスタートさせる。ハルヒならきっとエリートコース=宇宙軍に配属されるだろう。何せあいつの頭はピカイチだからな。軍部もこの学校の最優秀成績者をみすみす逃すつもりなんてないはずだ。
 それに対して俺は…まあ、上手くいってもどこかの軍の下っ端ってところだろうか。整備関係はプラモデルの組み立てを途中放棄するくらいなので向いていないとはっきり自覚している。だからよく言って前線ってところだろう。しかし憂うことはない。この国では軍――主力は宇宙軍だ――が政治の中心に居座っているが、その発端になった帝国(俺達はこっち)と連合国の間に起こった戦争、通称「射手座の日戦争」は十数年前に終結を見せている。だからこの時代の軍は政治を行い、またその力で国内の小さな争い事を収めたり、そもそも争い事が起こらないよう監視するのが主な役目になっているのだ。前線にいるからって死亡率が急上昇するなんてことはない。
 出来れば給料のいい宇宙軍がいいな、と多少高望み的なことを思いつつ、卒業式兼任命式をぼけっと眺める。卒業証書授与が終わったらいよいよ配属の発表だ。
 発表は配属される地位の高い者から順になされる。そして俺の予想したとおり、一番最初に名前を呼ばれたのはハルヒだった。
「涼宮ハルヒ、貴君を帝国宇宙軍上級大佐に任命する。」
「はいっ!」
 おお良い返事、じゃなくてだな。
 俺も周りの奴らも唖然としてハルヒを見ていた。マジか。あいつがいきなり上級大佐!?宇宙軍の将官及び上級大佐と言えば自分の艦隊を持てるんだぞ。エリートなんて話じゃない。異例すぎる。確かにハルヒの能力は凄いが…。
 いや、ハルヒならアリかもな。あいつはそういう奴だ。俺達一般人とは天と地ほどの差があって、なおかつそれをフル活用し、こちらの予想もしなかったことを引き起こしてしまう。ここは素直に喜んでやるべきだろう。
 三年間一緒に過ごしてきた相棒として拍手をする。すると周りの奴らもそれに釣られて手を叩き出した。拍手の波はあっという間に広がってハルヒを包み込む。
 キラキラ輝く瞳にそれを映し、嬉しいのか困惑しているのか判断つけかねる表情でハルヒがこちらを見た。少しの間、視線が合って、それからすぐに逸らされる。ん?先生――ただし学校が学校なので本当は軍人だ――と話しているようだが、一体何を話しているのやら。こちらからではハルヒの頭と先生の困った表情くらいしか見えない。なあハルヒよ、お前は最後の最後まで先生を困らせるつもりか。
 と眉を顰めそうになった途端、再度ハルヒが振り返った。なんだか嫌な予感がする。あの太陽もかくやと言わんばかりの表情が発動した時、俺に何かいいことがあった例なんて塵の一つもないんだからな。
 が、こういう時ほど予感と言うものは当たるものだ。
 満面の笑みを浮かべてハルヒが告げる。
「キョン!今日からあんたはあたしの部下よ!頼んだからね、作戦参謀!」
 …………はぃぃいい!?
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