2007/09/30 (Sun) 更新.雑記.拍手レス

■更新
鰤とハルヒに一つずつ。
鰤は黒幕。開戦直前ってか開戦宣言。あとは藍染氏と市丸氏の想い方の違い＆一護が二人に対して見せる顔の違いみたいなものを。でも本当は一護に最後の台詞を言わせたかっただけ。あとは全部おまけなんですよ（笑）
ハルヒはCP色無しです。でも深読みしていただければ、あるような、無いような。もっとキョンを黒くする予定だったのですが、そうなりませんでしたねー。代わりにネガティブと言うか暗いと言うか。さらにダークな展開をご希望の方は、ハルヒ自覚話とこの話を同世界のものとしてお考えください。救いようが無い話になります（笑…えない）

誤字脱字等ございましたら、ご指摘お願いします。


■雑記
明日からハルヒでブログ連載っぽいものやりますよ！来週の火曜日まで。（火曜のはオマケ程度ですが）
内容は気持ち悪いくらいの乙女古泉で。ちょっとあの子を幸せにしたかったんです。

兄弟ネタと監禁ネタがそれなりに書けてきたので、そろそろアップしたいなぁと思う今日この頃。しかし読み返すと監禁ネタより兄弟ネタの方が狂ってる感じがします…。あれ？


Read moreで拍手レス（9月29日分）

（反転でお願いします）

9月29日2:11
「ハルキョンっていいですねv (偽)キョンがハルヒを抱き寄せたくだりで、思わず古キョンと同じくらい萌えt……ゲフンゲフン!! 萌えをありがとうございました!!」の方
＞どういたしましてですーｖｖ
こちらこそ、萌えてくださってありがとうございます！
やっちゃいましたよーハルキョンで（偽）キョン×ハルヒ。
（偽）キョン×ハルヒ展開がどう思われるのか不安だったのですが、そう言って頂けてよかったですｖ


9月29日16:20
「はじめまして。SOS「噛み付きハニー」のドSなキョンくんが妙にお気に入りです。続編希望！」の方
＞はじめまして。ようこそいらっしゃいました！
ドSキョン、気に入っていただけましたか！ありがとうございますｖ
しかも続編希望！？あわわ。それならちょっと考えてみますね！やはり続編としては二人の関係も少し（？）前に進めて、キョンが古泉に「へたくそ（シモ的な意味で←男のプライドはズタズダです）」とか言う話にした方が良いでしょうか（笑）


9月29日20:27
「はじめまして。素敵なお話ばかりで嬉しかったです。ドＳなキョンが堪りませんｗこれからも頑張って下さい。」の方
＞はじめまして。ようこそいらっしゃいました！
素敵なお話だなんて…！勿体無いお言葉ありがとうございます！！
ドSキョン、お好きですかｖ　良いですよね、ドSキョンｖｖ
是非ともまた書いてみたいです。


9月29日21:33
「ハルヒ自覚ＳＳおもしろですよ～～、ただ短いのがネック。もっと読みたいと思ってしまいますね～  γの世界と別に神キョン自覚ＳＳも読んでみたイッス、案のひとつとしてストックしていただければ幸いです  ではでは、これからも応援してます～～」の方
＞ハルヒ自覚、面白かったですか！ありがとうございます！
短いのは、「美味しい物を少しだけ食べるともっと食べたくなる」の心理を利用して「もっと読みたい」と思っていただくためにわざと（殴）（ゴカッ）（ドゴォ！）（バキッ）（ベキッ）（調子に乗るな！）
すみません、冗談です。短いのは私の脳みそが回転してくれないからです。続編を書く場合はもっと長めの文章をお届け出来るよう頑張りたいと思います！
それから素敵なネタをありがとうございますｖ
はい。是非とも今後書きたい物リストの一つに入れさせて頂きますねｖｖ
応援ありがとうございました！！

2007/09/29 (Sat) 更新.メール返信状況.雑記.拍手レス

■更新
…長門スキー様に喧嘩を売っている、と書きながら思っておりました。
本当にスミマセン…！長門、大好きです。本当ですから！嘘じゃないです！

■メール返信状況
9月26日から28日までに頂いたメールには全て返信致しました。送ったのに返事が届いていないと言う方は、お手数ですが拍手等で管理人にまでご連絡ください。

■雑記
月曜から連続でブログ連載（っぽいもの）をやりたい。ハルヒなのですが。
休み中にきちんと全部書けるでしょうか…。
黒幕は近日中にアップしますね。現在推敲中。


Read moreで拍手レス

（反転お願いします）


9月26日20:44
「監禁ネタの執筆、頑張って下さいませv」の方
＞はい！頑張りますｖ
まだ途中なのですが、ちょっと長めになりそうです。終わりが遠い…！（泣笑）
応援ありがとうございます！本当に一番の糧ですｖｖ


9月26日22:16
「γシリーズ大好きです。……やっぱり多少行動は変わると思うので、谷口＆国木田視点なんてどうでしょう。」の方
＞お好きですか（照）
ありがとうございます！そしてキャラリクの方も！
谷口＆国木田ですか。裏事情を知らない人の視点ってのも面白そうですねｖ
参考にさせて頂きます！！


9月28日21:54
「D.C.を更新してください」の方
＞直球ですね（笑）
更新はもう少々お待ちください。続きは一気にアップしたい部分なので…！


9月28日23:30
「ハルヒの「神はノイズの夢を見るか」のキョンが男前でうっとりです～。ありがとうございます！」の方
＞男前ですか！そう思って頂けて嬉しいですｖ
「神はノイズの～」はキョンの男前度よりも悲惨度に目が行ってしまうので、こういう感想を頂くことが出来たのは初めてでした。
こちらこそ、感想を頂けて「ありがとうございます」ですってば！
お気に召した作品があったようで本当に良かったですｖ
これからもどうぞこのサイトをよろしくお願いします！

2007/09/26 (Wed) 更新.メール返信状況.雑記

■更新
本日はリンクを一件お迎え致しました。こっそりです。こっそり。チキンですから。
これからよろしくお願いします。

■メール返信状況
9月21日から25日までに頂いたメールには全て返信致しました。送ったのに返事が届いていないと言う方は、お手数ですが拍手等で管理人にまでご連絡ください。

■雑記
γ（神キョン）の次の語り手、引き続き募集中～
誰視点がイチオシでございましょうか。言うだけならタダですし、お気軽に拍手でお知らせくださいませ。
（さっそく拍手を送ってくださった方、ありがとうございます。参考にさせて頂きますねｖ）

2007/09/25 (Tue) 雑記.拍手レス

零パロよりそっちの方が早いかもしれないのか兄弟。
マジか。
でも単発漫画も勿論楽しみにしているぜ。
というかクサい光秀を見たいです。あのとき描いてたやつでしょ！？消しゴムかけ手伝うから…！

のっけから私信ですみません。メールのお返事も滞ってすみません。
10月中旬締め切り予定の原稿が漫画じゃなくて小説で、しかも趣味に走ったネタですみません部長。幼女×青年です。（また私信）（しかし部長がここを見る可能性はかなり低い）
散々BL（と言いたいもの）書いておきながら、幼女×青年もDAISUKIです。青年×幼女じゃなくて幼女×青年。言い方を変えると幼女→青年。
わかってる。色々駄目なことはわかってるんだ。

話は変わって。
キョンの誕生日って結構遅めなんでしょうか。冬から春生まれ。
「憂鬱」で、六月に入る一週間ほど前の時点において、キョンの年齢は十五年と数ヶ月という内容の記述を見つけたのですよ。
あ、これって今更なネタなのかな。気付くの遅すぎでしょうか。

一護サンに言わせたい台詞。
「これでも死神DEATH★」
（ていうかそれどこの執事）（黒も好きですが赤い執事も大好きだ！）（あのギザギザな歯に陛下を思い出すからでしょうか。…いや違うか。）
それはともかく、黒幕が！黒幕の一護サンを格好良く書きたいのです。しかしながら「何回書いても何回書いても、一護様が黒く～ならーない！あのーオレンジ何回書いてもヘタれる！息子のー代わりに市丸出してもすぐにぃ弱音を吐いちゃう♪」（エ/ア/ー/マ/ンの曲でお願いします）な状況。
…頑張って黒くします。

で、続いてキョン。
狂古泉×正常キョンの監禁ネタは現在執筆中ですぜ！終わりが見えてきたらアップします。（ここ、半分くらい私信）
そして兄弟ネタをやりたい。某様の素敵小説の影響ですね。しかしながらここの管理人が書いても絶対に甘くならないと思うのですよ。むしろ本気で喧嘩するんじゃないか、あの二人。どうしてお前だけが！お前ばっかり！みたいに。古泉が容赦ない。
おっとそれから。γシリーズ（神キョン）で書いて欲しいキャラとかいますか？いたら拍手等でポチッと教えてくださると管理人が次に書く話の参考にさせて頂きます。脳内に生徒会長と話してるキョンの姿しか浮かばなくて困ってるんですよ！

wirepuller 13で間違いを発見したので修正。
テスラじゃなくてハリベル様でした。なんという勘違い。


Read moreで拍手レス（9月22日から）

（反転お願いします）


9月22日23:34　菊月様
＞菊月様こんばんはーｖ
ご感想ありがとうございます！黒幕一護、久々のアップとなりました。続きはそんなにブランクもないと思います…！前回とは間が空きすぎましたから。
黒幕の藍染と一護は何と言いましょうか、もう、ねえ？（ねえ、ってお前…）
親子からパートナーになれそうで、なれない。距離は一番近いんですけど、そこから更に歩み寄るのが難しい二人です（苦笑）
次は市丸さんが出張る予定です！


9月22日23:52
「黒幕一護様カッコイイ！これから先が気になります！」の方
＞格好良かったですか！？ありがとうございます！よかったｖｖ
12までは話が進むに連れて弱々しくなっていく一護様でしたが、ようやく強さが出せるようになったかな…という感じです。気を抜くとまたすぐに弱々しくなってしまうのが現在頭の痛い所なのですが（苦笑）
次の話も格好良い一護様を書けるよう頑張ります！
そして続きですが、宣戦布告しましたし、ね！やっちゃいます！（笑）
近々アップ予定ですので、楽しんでいただければ幸いですｖ


9月24日9:09
「黒幕一護様カッコイイです!!これから死神達等にどうするのか、またどうなるのか楽しみにしていますv 」の方
＞格好良かったですか！「格好良い一護様を！」と念じながら書いたので、そう感じて頂けてよかったですｖ
12までで一護の奪還は一応不可能ということになったので、これからは破面（一護含む）VS死神（尸魂界）になるかと予想されます。現世の参戦は未定…。すみません、あまり考えてなくて（汗）
続きは近々アップ予定ですので、もう少々お待ちくださいませ。頑張ります！


9月24日19:40
「「D.C」夜一さんとの修行がどうなるのか、今から楽しみです！」の方
＞「D.C.」へのご感想ありがとうございますｖ
夜一さんとの修行ですか！原作通りというのも面白みが無いので、色々弄っていきたいと思います。
またその前に少し波風を立てたいなぁと画策しておりますので、そちらも楽しんでいただければ幸いですｖ

2007/09/22 (Sat) 僕の彼氏を紹介します

本日の更新は鰤のみでしたが、ちょっと思いついた話があったので記載。
ハルヒでネタ系ですよ。
Read moreで表示。

古泉くんがご両親と暮らしていたら。
キョンとは恋人です。

「僕の家に来てくれませんか。」
　古泉に初めてそう誘われたのは、付き合い始めてから三ヵ月後のことだった。

「こちらです。」
「こちら、って･･･。」
　一人暮らしにしちゃ広すぎるんじゃないか？
　連れて来られたマンションは以前訪ねたことのある長門の部屋よりも明らかに広そうな所だった。どうせここも機関が管理してるんだろうが、それにしても些か贅沢すぎるだろう。やはり神人狩りなんて危険な仕事をしている分、住空間もそれ相応のものになるということなのだろうか。
　そう思いながら古泉の後に続く。エレベーターに乗って辿り着いたのは最上階。景色が良すぎるんだっての。吹き付ける風も地上と比べて随分強く、制服の裾がバサバサとはためいた。
　少し歩いた後、古泉が一つの扉の前で足を止めた。鍵を取り出すのかと思ったのだが、古泉が次に取った行動はそのままドアノブを掴んで扉を開くという動作。おい、まさかいつも鍵をかけずに出かけてるのか。不用心にも程があるぞ。いくら機関が管理していると言っても出かけている間に不審者が侵入してくる可能性だって―――･･･
「ただいま。」
「あら、いっちゃん？おかえりなさい。早かったわねえ。」
「ただいま、母さん。彼を連れてきたよ。」
「まあ本当！？」
　そう、例えば家に家族がいるとか、そういう状況で無い限りはきちんと鍵をかけて･･･って、"母さん"！？しかもお前、口調が･･･！
　ぎょっとして扉の向こうから現れた人物に視線をやる。するとそこには古泉によく似た妙齢の女性がスリッパにエプロン着用という、どこのアメリカンホームドラマだ的な格好でにこにこと笑っていた。その女性は間抜けな顔をしている俺の姿を認めると、やや高めのテンションで、
「あなたがキョンくんね！いっちゃんからお話は聞いてるわ！さあさあ入って！今日はあなたが来るって聞いて張り切っちゃったのよｖ」
「え、あの･･･ええ！？」
「さあ、遠慮せずにお入りください。今日は母さんがいつも以上に料理の腕を振るってくれたようですから。」
　なんだ古泉、やっぱりいつも通りの口調なんだな･･･って、違うだろ俺！
「古泉、説明しろ。お前は一人暮らしじゃなかったのか？」
　そう言うと古泉はキョトンとし、それからすぐに微笑を浮かべた。
「やだなあ、僕が一人暮らしをしているなんていつ言ったんですか。僕は両親と三人暮らしですよ。」
　非常に簡単な問題を間違えた小さな子供を見守るような穏やかな声でそう言い、古泉は玄関で靴を脱ぎ始める。そう言えば確かにお前が一人暮らしだなんて聞いた覚えは無いな。しかしそれは古泉が自分のことを滅多に話さないからであって･･･。ついでにお前の立場やら何やらを考えたら、機関の命令で一人暮らしをしてるんじゃないかと思うのが普通だと思うぞ。
「おや、そうでしたか。それは失礼しました。」
「･･･あら、いっちゃんてばキョンくんに母さん達と暮らしてることお話してなかったの？」
「そうみたい。あはは、やっちゃった。」
「もう、いっちゃんてば本当におっちょこちょいさんねえ。」
　また口調が･･･ッ！
　つーか古泉！お前、家族の前だと普通に話すんじゃねえか！
「そりゃ血の繋がった家族ですからね。学校や機関のように『古泉一樹』というキャラクターを作る必要はありません。あ、でもあなたに対してこういう口調になるのはほぼ癖のようなものでして･･･お許しくだされば幸いです。」
　そりゃ今更敬語じゃないお前ってのも違和感ありまくりなんだろうが――と言うか実際、母親（？）に対して普通に話してるお前は現在進行形で奇妙だ――、何と言うかこう、表現の仕様が無いものが喉の奥辺りで固まっているような感じだな。
　まあとにかく、お前が俺をここに連れて来たのは自分の親と会わせるためってことで合ってるのか。二人の会話から勝手に推測しただけなんだけどな。
「ええ、その通りですよ。黙っていてすみません。しかし僕の両親に会ってくださいと言っても、あなたは素直に首を縦に振ってはくださらないでしょう？」
　否定はしない。お前と俺の関係が世間一般からはまだまだ冷たい目で見られるということを理解しているからな。それが例え血の繋がった親だとしても実の息子の恋人が同性だなんて、拒否を示すのが普通ってもんだろう。泣くかもしれんしな。
「ふふ、ご心配いただきありがとうございます。」
　心配なんぞしとらん。おいこら、嬉しそうに笑うな。ニヤけるな。
「いっちゃーん！何してるのー？早くキョンくんを連れていらっしゃい。お茶の用意が出来てるわよ。」
「うん。今行く！･･･そう言うことですので、どうぞ。」
「･･･わかったよ。」
　いつもの作り笑顔ではなく本心からであろう幸せそうな顔を眺めながら頷く。
　これが俺と古泉（母）の出会いだった。
＊
「あの、古泉のお母さん･･･」
「やーねえキョンくん、"古泉のお母さん"だなんて。お義母さんって呼んでちょうだいなｖ」
「そうだぞキョン君。ちなみに私のことはお義父さんと呼んでくれ。」
　古泉の家に招かれたその日の夜、古泉（父）――機関関連の会社でそれなりの地位についているらしい――が仕事から帰宅してから四人揃って夕食となった。ちなみに古泉（父）は古泉が今日俺をこの家に連れて来ることを事前に聞いており、そのため残業を全て放置して帰って来たらしい。男前だし、実に漢前だ。
　正面には美形の両親の間に生まれた一人息子、古泉一樹が慌てふためく俺を見てにこにこと微笑んでいる。どさくさに紛れて「以前言ったこともありましたが、是非僕のことは"いっちゃん"と･･･」なんて言うんじゃない。「いっちゃん」呼びならお前の母親が何度もやってくれてるじゃないか。
「さあキョン君、お義父さんって呼んでくれないか。」
「お義母さんもね！」
＊
　古泉が俺を示して微笑む。
「では改めて。父さん、母さん。この人が僕の大切な恋人だよ。」
「いっちゃん、もっとちゃんと紹介しなさい。フルネームから！」
「そうだぞ、一樹。父さんと母さんに自分の恋人をきちんと紹介しなさい。」
「なんでだよ。彼のことは調査書で知ってるじゃないか。」
　ちょっと待て古泉！その調査書って言うのは俺の事細かなあれやこれやが記されたもののことか！？
「ええ。あなたの滅多に呼ばれないフルネームから生い立ち、病気・怪我・恋人や性交渉の有無まで詳細を記されたもののことです。」
　･･････。恋人の両親にそこまで知られてる俺って。これ一体何の羞恥プレイ？つーか、そこまで知っていながらにこにこ微笑んでいられる古泉の両親って何者。まあ俺よりも俺のこと知っていそうな古泉が俺のことを好きになったのことからして普通じゃないのかもしれんがな。
　つまり、この親にしてこの子ありってことなんだろう。
＊
　古泉の両親も機関の関係者らしい。しかし古泉が超能力に目覚めるのと同時にハルヒの存在を知ったわけではないのだと言う。話を聞くと、能力に目覚めた古泉から古泉自身の変化を告げられて初めてそのことを知ったのだそうな。それまでは一人息子が急に塞ぎこむようになってただひたすら慌てるのみだったんだとか。
　でもって古泉から話を聞いた後、自殺まで考えていた我が子を必死で止めようと奮闘していた時に機関が現れた。古泉を引き取るという謎の団体に不信感を抱いたものの、能力を与えられた者の苦しみが理解出来るのは同じ能力者だけだということで古泉の機関所属を了承したのだと言う。ただしその時に条件として、古泉の両親も機関の人間になることを約束させた。仕事は勿論、古泉のサポート。もともと古泉の父親が（知らなかったとは言え）機関がバックにある会社に勤めていたおかげで諸々のことはスムーズにいったんだそうな。
　つまり古泉の両親は古泉のこともハルヒのことも俺のことも全て知っているというわけだ。
「じゃあなんで俺とお前の関係を笑って許してくれてるんだ。」
「それは彼らがロミジュリの成功版みたいなものですからね。」
「･･･は？」
　なんだその例えは。もっと解りやすく説明してくれ。
「ですから、僕の両親はどちらも自身の家から相手との結婚を反対されていたんです。しかし両親はそんな家の反対には屈しなかった。自分が好きになった人と一緒になって何が悪い、とね。･･･だからなんです。機関的には良しとしない――機関はあなたと涼宮さんが結ばれることで涼宮さんの安定を望んでいますから――のですが、彼らは機関の人間としてではなく僕の両親として、僕が幸せだと思う道を進むことを望んでくれているんです。」
「･･････大切にされてるんだな、お前。」
　ポツリと呟けば、古泉はくしゃりと表情を崩して微笑んだ。
「はい。」